弔事・法要のマメ知識

葬儀・葬儀後について
よく質問されることをQ&A方式でまとめてみました。
菩提寺の宗派を知りたい時はこちら
質問 回答
死者が出た時にしておくべきことで、
意外と忘れがちなことを教えてください
行政機関に死亡届を出しますが、死亡届が提出されると
故人名義の預貯金から引き出しができなくなります。
届けを出す前に当座必要な金額を引き出しておくとよいでしょう。
代非時はどれくらいのものをすれば
いいですか?
葬儀社によっては「香典返しをしなくてもいいように
3000円位のものをされてはどうですか」と言われることが
あるようです。
しかし、ご弔問いただいた方々に戒名と忌明けを
お知らせすることも大事ですので、なるべく多くの方々に
ご香典返しができるように、代非時は1000円までのものに
するとよいでしょう。
返礼額はどれくらいのものをすれば
いいですか?
俗に半返しと言われますが、供花も含めて半返しされる方も
ありますし、代非時分を引いて計算される方もあります。
あくまでも目安であり、決まりはありませんので、
あとは喪主の方の考え方次第になります。
香典返しってせなあかんの? 喪主の方のお気持ちです。
しかし、お返しをしないと「あのうち香典返しもせんのやんな」
なんて言われたり思われたりするかもしれません。
よくお考えになり、また近親者の意見などをよく聞いた上で
ご判断された方がよいでしょう。
「中陰」とはどういう意味ですか 仏教では臨終のあと、四十九日間を中陰と言います。
これは死から次の生へと生まれ変わるのに
必要な期間と言われています。
また、四十九日の間には7つの関所があり、
その関所を無事に越えられるようにと、
7日ごとに遺族が法要を営むのです。
また、亡くなった方が死後の世界に行くまでの間は、
香を食料にしていると言われており、
そのために中陰の間はお線香をたくのです。
臨終から四十九日間の間、死者は7日ごとに
冥界の十王(10人の裁判官)によって生前の善行・悪行を問われ、
裁かれると言われています。
有名なのは閻魔(えんま)さんもその中の1人ですが、
死者の生前の悪行は、7日ごとに遺族が供養することにより、
そこで積まれた善行が故人にも及び、
浄土(極楽)へ赴けると教えられています。
いつが年忌か分からなくなってしまいました お寺からいただいた中陰逮夜表は大事に保存しておきましょう。
なお、年回表は一般的に「平成」で記入されていますが、
西暦も併記しておいた方が分かりやすいでしょう。
百ヶ日法要とは? 忌明け法要(七七日法要)の次が百ヶ日法要です。
この頃になると、悲しみも和らぎ涙も止まることから
「卒哭忌(そっこくき)・出苦忌(しゅっくき)」とも言われ、
近親者を招いて法要を営みます。
戒名の上につけられる「新帰元」とは
どのような意味ですか?
新帰元・新帰去などの文字は、位牌や塔婆にかかれるもので、
ともに「新たに浄土に赴いた者」「新しき死者」という意味です。
上文字、上頭文字と呼ばれています。
子供の場合、「新早世」、童子・童女の上に「禅」の文字をつけ、
「禅童子」「神童女」とする場合もあります。
戒名の下につけられる「霊位」とは
どのような意味ですか?
戒名の下につけられる文字は、下文字とも呼ばれ、
「霊位」はその一般的なものです。
荼毘(だび)に付す前は「霊」の一文字で、荼毘の後は
35歳以上の者に「位」を加えます。
故人の亡くなったのが月の後半でした。
四十九日が翌々月になる(3ヶ月に
またがる)とよくないと聞きましたが、
本当ですか?
これは「四十九日が三月」→「始終苦が身に付く」といった
語呂合わせから言われている地域がありますが、
住職にお聞きしたところ、仏教的な根拠は一切ないそうです。
今後も、内容の充実を図っていきます。